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小田急電鉄50000形 「VSE」

デビュー年:2005年3月19日
撮影日:2008年2月23日
撮影場所:小田急電鉄 新宿駅 「はこね」31号 車内

座席車内設備


30000形以来低調だった小田急のロマンスカー。もはやロマンスカーは復活しないのか、という声までささやかれたそうですが、それを突如として覆したのがこのVSEです。輝く白い車体にスリムで先進的なボディーをふりまくその姿は、鉄道ファンのみならず、一般の利用者にもかなりインパクトを与えます。
しかし…、こうしてみるとつくづくカッコ良いですわなぁ。うん、こいつも大した美人ですよ、きっと(何)。

優美な曲線を描くロマンスカーの先頭部分。一見したところでは海外の高速列車すら思わせます。

車体側面の様子。窓は観光列車ということで広くとられており、その中に暖かみのある車内が広がっているのが見えます。清掃もよくなされているようで、何度かこの列車見ていますが、いずれも茶色くくすんだ状態で走っているのを見たことがありません(ぉ)。

ドアは外吊り式です。その中へ続く車内へのアプローチも、なかなかシックな印象でまとめられており、何か「非日常的空間」へのいざないを感じます。

で、そのデッキ部分のアップ。ドアや車内の随所に曲線が多用されており、至極洗練されたイメージを受けます。目立ちませんが手すりもしっかり装備、さらに段差もありません。バリアフリー対策もバッチリですね。


展望席

ロマンスカーといえば展望席、ということでまずは展望席から見て行きましょう。曲線を描く先端部のため、普通の鉄道車両には見られない、「包み込まれるような雰囲気」が満ちています。展望席は全16席という扱いで販売されている、つまり4列全てが展望席扱いなのですが、実際のところ、3列目より後ろからの前面展望はあまり望めません。

で、座席の様子です。10000系では単純な一枚板だったテーブルでしたが、この50000系からは個別のテーブルがつくように改められています。座席については「普通車」の項目で詳しく扱います。


普通席

で、こちらが一般車内の様子。車両の天井も「Vault」の名にふさわしくドーム型を描いているのが分かります。レッド系配色の座席、内装は木目調を随所に施すなど、車内は本当に暖かみのある落ち着いた空間となっています。

で、座席です。座り心地の結論をまず先に述べれば「最低」です。背もたれのクッションが薄く(見ての通り背もたれは極めて薄い)、まるで板などのかたいものにもたれているような感じです。アームレストも幅があまりにも狭すぎ、肘をかけておくことすらままなりません。
さらにこの座席、リクライニングに比例して座面が傾くようになっていますがこれもちょっと問題ありです。その傾き具合がリクライニングの角度に全く合っておらず、腰に妙に負担のかかる姿勢を強いられます。リクライニングしない状態では体が若干前のめりになる感じであり、この状況は「観光特急」をうたう同車にはあるまじき状態と思わざるを得ないです。
中肘掛がないという点についてはグループでの利用が多いのを想定しているとしても、今時のご時世ではちょっと問題があるような気がします。実際の乗客層を見ていると、平日の昼間は新宿〜町田、町田〜小田原などといった利用も意外とあるだけに、その方の利用への配慮も少しあっても良いような気がしてなりません。

この座席は実際のところの座り心地はそう大したものではありません。デザインは良いですが、デザインだけでなく座り心地も観光列車には重要な要素、ということを垣間見せられた気分でした。

座席が後方にチルトした状態のアップ。この写真だと、座面の傾きがよくお分かりいただけると思います。

ドーム型の天井の様子。随所々々にスピーカーが見えるのは録り鉄派な方にはありがたいのではないかと勝手に思っていました(何)。トンネルや夜間走行時はそれなりにいいムードになります。


サルーン個室席

3号車に3室装備されているサルーン個室席。いわゆるセミコンパートメントというものでしょうか。ガラスで区切られた空間は4人だけのちょっとしたプライベートな空間。箱根湯本までの1時間半、ここで盛り上がるのも悪くはないでしょう。

逆光になってしまってゴメンナサイ。こちらが真横から見た状態です。

で、座席の様子です。これはリクライニング機構もないいわゆるボックスシート、幅も大して広くない、ほぼ垂直の背もたれ、…と、やはり居心地は大したものではありません。座席上には荷物置き場がありますが、この荷物置き場の収容力も恐ろしく少ないため、大荷物だと荷物の置き場に困ります。

2005年に次世代特急車両として登場。VSEとは「Vault Super Express」の略である。

先代の30000系はビジネスや短距離利用を重視した短距離型だった。だが50000系はロマンスカー本来の行先である箱根への観光客に配慮した観光仕様とした。車両は観光輸送に特化したコンセプトの下で作られている。加えて足回りや車内設備には随所に最新設備を導入し、快適な観光型車両に仕上がった。
また1987年の10000系以来、新規の製造がなかった展望席を約18年ぶりに復活させたことで当時は話題になった。

車両は10両編成で箱根湯本寄りが1号車。ロマンスカーでは伝統の連接台車を使用し、カーブにおける乗り心地の向上を図っている。3号車と8号車にロマンスカーカフェを設けた以外は全て普通車だが、バリアフリーにも配慮した設計とされ、車内には車椅子用のサニタリーも設けられている。
車両は全て普通車だが、3号車には4名用のサルーン個室を設け、グループでの利用に配慮している。また、シートサービス(注文した弁当や飲料を座席まで運んでくれるサービス)も行われており、観光客向けのサービスが提供されている。

その特徴的なデザインやインパクトは日本のみならず世界からも注目され、2005年度に「グッドデザイン賞」、2006年度に「第49回ブルーリボン賞」、香港デザインセンター主催「アジアデザイン大賞」、2007年度にドイツ・ハノーバー工業デザイン協会主催「iFデザイン賞」など、多くを受賞している。

現在は10両編成2本が在籍し、「スーパーはこね」「はこね」専業で活躍。2本しか在籍しない関係上、検査時や故障時は一部列車がLSEやHiSEにより代走される。

座席車内設備

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