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ウィラーエクスプレス・(N)リラックス・リラックスワイド車

デビュー年:2009年(Nリラックス車)、2010年(リラックスワイド車)
撮影日:2009年3月28日、同8月19日、2011年12月28日
撮影場所:仙台駅周辺、東京駅周辺 ウィラーエクスプレス5223便、617便、224便 車内

ウィラートラベルといえば、ずいぶん前にNHKで見たドキュメンタリーにウィラーの実情が描かれていて、正直いい印象のなかった会社だったりします。私も噂だけに惑わされず、実際に自分の目で確かめようと思い、たまたま18きっぷで旅行した帰り、ムーンライトの指定席がとれなかったので利用してみました。運転手さんの感じはとてもよく、運転も丁寧で、思ったほど悪い印象は受けませんでしたが、やはり公道を毎日のように長時間占拠してボロ儲けというそのスタンスにはかなり問題を感じる今日この頃です。
こちらの車両は、ウィラーエクスプレスのセレガの中では最初期に導入されたADG-代(2005〜2006年式)の車両です。現在は提携バス会社への委託や引退が進み、ウィラーエクスプレス本体ではあまり見かけなくなったと思います。

で、こちらが最近の導入の主力であるLKG-代のセレガ。この代からプリクラッシュセーフティが標準装備となり、前面にレーダー照射装置がついています。前面にある黒い四角で見分けがつきます。
最近はウィラーエクスプレス東日本、ウィラーエクスプレス(西日本)でじわじわとその数を増やしていますね。

ツアーバス大手として急成長を遂げたウィラーエクスプレスですが、これまでウィラーが導入してきたセレガはいずれも観光仕様で、LED表示がフロント仕様のみについていました。しかし2011年暮れ頃から随時、路線化を意識した車両の導入が始まっています。写真がその車両。リアにも行先表示がつき、また入口脇にも行先表示装置が装備されています。
ウィラーは2011年12月より、京都〜大阪南港線で初の路線バスに参入しました。一部発表では、今後ウィラーのツアーバスを順次路線化していくとの情報もあり、そのための準備として導入されたものと思われます。

行先方面はこんな感じでバスの前面に掲示されています。


リラックス車内

さて、車内の様子です。普通の大型観光バスだと、横4列×縦11列が定番ですが、この「リラックス」では縦を10列にしてシートピッチを広げています。でも1列減らしただけ、シートはかなり「詰め込まれた」感じで、正直狭苦しい印象を受けます。座席幅も広がっているようで、通路を歩くのもかなり苦労します。
元々Nリラックスとは、従来のリラックスを改良したもので、「リラックス」とは別の座席としてHP上では販売されていました。しかしいつしか、従来のリラックスも「Nリラックス」も、同じリラックスとして混用されるようになりました。このページでは、当初「Nリラックス」としてHPで定義されていた座席について扱います。なお、2009年以降の導入車は全て「Nリラックス」に準じた仕様(枕の上下可動式、肘掛の大型化、座席の詰め物の増大など)となっています。

というわけで座席の様子です。この「リラックス」の特徴として、座席にフードがついていて、寝顔を他人に見られないような工夫がなされています。リクライニングはかなり深くまで倒れ、レッグレスト、フットレストも装備しており、体全体が座席によって支えられます。
一見、快適そうなこの座席ですが、実際のところは座席の詰め物がケチられているようで、座面、背もたれともにかなり固く、実のところの座り心地はたいしたものではありません。
また、フードがついているので長身の人には体を伸ばすことすらままなりません。私は新潟→東京で乗りましたが、頭を無理やりフードの中に押し込めていたせいか、尾てい骨から腰全体にかけてに結構な痛みが残りました。
座席間のセパレーションも大型化されていますが、どう見てもデザイン重視であり、機能性に欠けていると言わざるを得ません。
実際、私の隣の人はかなり肩幅が広く、普通に私の座席まではみ出してきました(笑)。
知り合い(女性で小柄)は快適だと言って絶賛していたので、女性向けなのかもしれませんが、体の大きさでここまで快適性が左右されるのはいかがなものかと思います。

またしてもリラックスですが、よく見ると微妙に違います。2011年暮れ以降に導入された車両のリラックスから、各座席にコンセントが装備されるようになりました。携帯電話や音楽プレーヤーなど、コンセントが欠かせない今日の私達にとっては非常に助かる設備です。それ以外は従来のリラックスと何ら変化はないようです。

コンセントのアップ。窓側のコンセントは足元に装備されています。窓際に座っていると、よく足がコンセントにあたり、充電器などをつないでいると足に絡まります(笑)。
足元の空間がやや犠牲になってしまうのは、限られた空間しかないバスの車内ゆえ仕方ないのかもしれませんが、できれば壁の表面など、スペースに支障が出ない範囲での設置を検討してほしいところです。

コンセントがついている座席にはこのような絵表示が追加されています。

枕は可動式であり、体の大きさに応じて位置を変えることができます。枕を下まで落としすぎると…、枕が座席から外れます(笑)。事実、故意か否かは別として、枕を外した状態で寝ている人はかなり見かけました。

枕カバーと座席には「WILLER EXPRESS」の文字がプリントされています。


リラックスワイド車内

「リラックス」の高級版として2010年に登場したのがこの「リラックスワイド」です。リラックスワイドは、これまで2+2配置だった従来のリラックスを3列独立シートにして座席幅を広げ、よりゆったりとした移動を好む客層をターゲットにしたものだそうです。ちなみにこのバスは「コンビネーションバス」などと呼ばれています。
かつての「リラックス」と「プレミアム」が混在するコンビネーションバスは、上級クラスのプレミアムが後部に配置されていましたが、このリラックスワイドはアッパーシートが前に設置されています。何かポリシーの変化でもあったのでしょうかね?
まぁ、前のほうが車内から出やすいのは確かですが、その分後ろの乗客が大量に通り抜けるわけで…。このあたりのさじ加減は非常に難しいところだと思います。

で、こちらが座席の様子。付帯設備はリラックスと何ら変わりはなく、席幅が若干広いのとモケットの違いぐらいです。


車内設備

座席下にはフットライトが装備されています。ただ、夜間走行中はこれも含めて全て消灯し、ついているのは天井の照明がつく時だけ。果たして意味があるのかはやや疑問なところです。

荷棚にはブランケットが装備されています。ブランケットは洗濯してあるようで、清潔な印象を受けました。

天井を見上げます。照明はセレガ標準で、天井は赤色の曲線LEDファイバー、荷物棚の下に蛍光灯という構造になっています。個人的には、特に夜は薄暗くいいムードになるので好きですが、お話を伺ったウィラーバスの運転士さんによると、暗くて車内の様子がパッと見では分かりにくいので、乗務員の間では不評だそうです。

車内にはテレビが設けられていますが、基本的にはこの画面しか出ないようです(笑)。ウィラーエクスプレス東日本のADG-代までの車両は「ウィラーバス」、ウィラーエクスプレス(西日本)と、同東日本のPKG-代の車両は「ウィラーエキスプレス」と表示されるなど、車両によって個体差があります。

2011年暮れ以降に導入された最新型のセレガには自動放送が装備されており、このようなピクトグラムとともに自動放送が流れます。音声が妙に機械っぽいのはまぁ気にしないということでしょう(笑)。


運転席

ADG-代〜PKG-代までのコックピットの様子です。妙に埃っぽかったり、塗装の剥げがあるなど、HPで新車とアピールされているわりには妙にくたびれた感じです。それだけ日々走っているということなのでしょう。

そしてこちらがLKG-代のコックピット。基本は同じですが、メーターパネル類が一新されています。

「Nリラックス」とは、都市間ツアーバス大手のウィラートラベルが企画するツアーバス「WILLER EXPRESS」の座席種類のひとつ。「Nリラックス」は従来の「リラックス」の改良型であり、リクライニングの操作性向上、枕の改良、座席間の仕切りの大型化などを図ったものである。
ウィラートラベルの企画するツアーバスの主要区間に、既にデビューしている「リラックス」とともに導入されている。なお、「Nリラックス」車は、新型の日野セレガを使用している。
2009年後半までは「Nリラックス」と「リラックス」は別の座席として扱われていたが、2010年頃からはどちらも「リラックス」として混用されるようになった。

※ウィラートラベルのHPでは「高速バス」との表記がありますが、「WILLER EXPRESS」は正式な路線免許を持たず、観光バス会社のバスを借り切って「バスに乗るパッケージ旅行」として企画されているツアーバスです。そのため、当ページではあえて「路線」「高速バス」「運行」という表現を用いていません。

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