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ウィラーエクスプレス・ビジネスクラス車

デビュー年:2009年(ビジネスクラス車)
撮影日:2009年8月8日
撮影場所:新宿駅周辺 ウィラーエクスプレスJX293便ビジネスクラス 車内

一部では「脱法」だの「違法」だの言われ、NHKの特番が影響でアンチも多い中急成長を続けるウィラートラベルが2009年7月に送り出した新しい座席が「ビジネスクラス」です。「バスで出張」という新たな概念を前面に押し出しています。そしてそれ以上に新しいのが、このバスは最新の「セレガ・ハイブリッド」であること。長距離バスでは2009年8月現在、ウィラートラベルでしか導入していません(他ははとバスが導入)。
私は「ツアーバスで出張」「ハイブリッド」の双方に興味を惹かれたので乗ってみました。金曜発の便でしたが、肝心のビジネス客らしき人は皆無で、軽装の若い男女が大半を占めていました。私が乗ったときは東京到着も30分遅れでしたし、定時制という意味ではまだ改善が必要な状況であるようです。ともあれ、今後の展開に期待ですね。

セレガハイブリッドのエンブレムは入口部分についています。そしてその脇には号車番号の紙が。集合場所では、この号車番号で呼ばれます。

エントランスの様子。電球色の照明と木目調がかもし出す雰囲気は、「ビジネスクラス」の名にふさわしく、高級感あふれるものとなっています。


ビジネスクラス車内

車内に入るとまずウィラートラベルのロゴが出迎えます。薄暗い車内では、かなり際立って見えますね。

さてビジネスクラスの車内の様子です。暖色系の明るさを抑えた配色を用いているだけでなく、照明の照度も控えめになっており、全体の明るさを抑えることで高級感を醸しだしていると見えます。ホテルのサービスを意識したとのことですが、確かに雰囲気だけをとれば、そこらへんのビジネスホテルの客室と十分比肩するものになっていると思います。
写真右側の2人がけ席が「ビジネスクラス」、1人がけ席が「ビジネスクラスComfort」となっており、別枠で販売されています。1人がけ席が1000円増しになっていますが、サービスの違いについては各座席の項で詳しく扱います。


ビジネスクラスComfort座席

まず、こちらが「ビジネスクラスComfort」の座席です。レッグレスト、ピロー、電動リクライニング、コンセント、テーブルなど、「上級クラス」の座席に必要とされそうな付帯設備は一通り揃っています。リクライニングも、レッグレスト、背もたれだけでなく、座席全体の傾斜、背もたれの中折れも可能になっており、都合4種類の調節が可能になっています。
この「ビジネスクラスComfort」の特徴として、通路側にカーテンがついており、これを閉めることで雰囲気的に個室のような雰囲気を味わえます。私は基本的に高速バス、ツアーバスの中ではほとんど寝付けませんが、このバスに至っては6時間近く熟睡しています。たかがカーテンですが、なかなか侮れない“快眠効果”があると思って間違いなさそうです。

座席背面の様子。各座席にはテレビがついており、地上波デジタル、BS放送を見ることができます。座席にはヘッドホンとハンガーが備え付けられています。このハンガーは「ビジネス」で利用するサラリーマンが、スーツの上着をかけることを想定しているとのことです。
しかし…、このテレビ、実は「眠り」にちょっとした影響をもたらしています。というのも、前の席の人が目いっぱいリクライニングした状態でテレビを見ていると、後ろの席までテレビの光がもろ来るのです。深夜消灯後はその明るさもかなり目立ち、私はそれが気になってなかなか寝付けませんでした。

リクライニングの操作パネル。いずれも分かりやすい絵表示がなされており使いやすいです。しかし、電動機構の欠陥か、あるいはメンテナンス不良かは分かりませんが、どうも動きが悪い座席がいくつかありました…(汗)。


ビジネスクラス座席

で、こちらが2人がけ「ビジネスクラス」の座席です。2人がけとはいっても、2席の間には大型の仕切りがついており、隣の人を気にする必要はほとんどありません。付帯設備はテレビとカーテンがないことを除けば「Comfort」と変わりありません。
肝心の座り心地ですが、さすがに格安を歌うウィラーであってもそこはビジネスクラス。座面、背もたれともに硬すぎずやわらかすぎずであり、それなりの居住性です。あえてダメ出しをすると、フットレストがなく足元が落ち着かないことが挙げられます。しかしこれは、前の座席のリクライニング角度によっては足元がかなり窮屈になることから、「あえて」省かれたのではないかと考えられます。「広さ」を歌うビジネスクラスでありながら、前の席のリクライニングによって足元が狭くなるのはあるまじき状況ですが、これは限られたスペースしかないバスの車内ゆえ仕方ないのかもしれません。

座席の広さがゆえ、通路側の座席は荷棚下の読書灯が届きません。その代償として、こんな感じの読書灯が仕切りの部分についています。LED照明であり、真っ暗でも手元の明るさはそれなりに確保されます。

床は木目調が使用され、高級感をかもし出しています。

天井を見上げます。オレンジ色の照明はセレガ共通ですが、荷棚下の照明は蛍光灯色ではなく、暖かみのある電球色が採用されています。


車内設備

トイレ脇には見ての通り、スーツなどをかけられるクローゼットがあります。夏場はともかく、冬場、スーツの上に着るコートをかけることを想定したのではないかと思います。

バスの車内がそこまで乾燥するのかは分かりませんが、車内には加湿器が備え付けられています。私は大阪〜東京まで乗りましたが、確かに喉が渇くことはあまりありませんでした(違)。しかし、飛行機はともかくバスの車内、果たしてどれほどの効果があるのかは疑問なところです。


トイレ

車内の最後尾にはトイレがあります。

そして、トイレの洗面所の様子。いい意味でバスのトイレとは思えない清潔かつ明るい雰囲気があります。写真にはありませんが、トイレの便器の中にも大理石らしい模様が描かれており、隅々まで「ラグジュアリー」感を出そうとした努力が垣間見えます。


その他

ビジネスクラスでは、ツアー参加料金にプラス500円で、「快眠4点セット」を販売しています。その内容はスリッパ、耳栓、空気枕、アイマスク。私は空気枕は嫌いなので使いませんが、耳栓とアイマスクをすればそれなりに眠れます。あながち500円の投資も悪くはないかもしれません。

出発時刻の案内表示。これは、この便に乗務されていた運転手さんの手作りだそうです。

運転席の様子。走り始めたばかりということもあり、まだきれいです。

「ビジネスクラス」とは、都市間ツアーバス大手のウィラートラベルが企画するツアーバス「WILLER EXPRESS」の座席種類のひとつ。「高速バスで出張」というコンセプトの下、ビジネス客を意識したサービスを提供している。主なサービスは、都市中心部の大型ホテルからの出発や到着、大型シート、コンセント、無線LANサービス(有料)などである。
ウィラートラベルの企画するツアーバスのうち、特にビジネス需要が見込めるとされた首都圏〜大阪地区の区間に導入された。なお、「Nビジネスクラス」車は、最新型のセレガハイブリッドを使用している。ハイブリッドバスを長距離バスで使用しているのはウィラートラベルが国内初であるとのこと。

※ウィラートラベルのHPでは「高速バス」との表記がありますが、「WILLER EXPRESS」は正式な路線免許を持たず、観光バス会社のバスを借り切って「バスに乗るパッケージ旅行」として企画されているツアーバスです。そのため、当ページではあえて「路線」「高速バス」「運行」という表現を用いていません。

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