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・極寒の網走に到着
… → 網走0615ゴトリ、ゴトリと言う衝動に目を覚ますと、列車はちょうど女満別に到着したところだった。時計を見ると、5:57。一応定刻に走っているらしい。
服を着替えて、廊下に出る。まわりの乗客も起きだしているようで、車内はちょっとざわつき気味。朝が来たことを感じさせる。
網走川。季節が季節がだけに、まだ凍っているらしい。 しばらくすると、車内放送が聞こえてきた。
「みなさま、おはようございます。あと10分少々で網走に到着します。」昨日寝付いたのが、23時20分頃、そして今朝起きたのが6時ごろ。6時間40分ほど寝られたわけで、開放式寝台(カーテンで区切られる寝台)のわりには、よく寝られたものだなぁと、我ながらちょっとビックリ。でも、眠りは至極浅かったようで、その後は爆睡するハメとなった。
荷物をまとめてから、寝台の上でごろごろしているうちに、列車は何度かガタンゴトンと音をたてて停車し、網走に到着。「オホーツク9号」は、最初で最後の乗車だった。
・ホントに寒い! 網走
0615→0641網走駅に降り立つと、猛烈な寒さに思わず身震い。完全に目が覚めた。雪は思ったほど多くない。
さすがに3月とはいえ、道東の網走の早朝は、気温は-8度しかない。普段、どんなに寒くても5度ぐらいしか経験したことがない私には、恐ろしく寒く感じられた。改札を抜けて、ちょっと駅から離れて、あらためて駅舎を眺めてみる。以前からドラマで何度か目にした光景だったが、本当に自分がここに来たんだなぁ、と、妙に不思議な気持ちだった。
さて、今朝の朝食を調達しなければならない。とりあえず、そこらへんを、何かないかとキョロキョロ探していると、駅のわきにローソンがあるのを発見。しかも、もう開店している。店に入ると、「オホーツク9号」の乗客がかなりいて、朝6時代のコンビニとは思えない。
なんとか、「牛丼弁当」を調達。450円なり。
網走駅舎。とても旅情を感じさせるものがある。 牛丼弁当。450円と手軽ながら、ボリュームはわりとあって、味も悪くない。ごちそうさまです。 網走駅のローソン。こんなところにポツンとあるのはとても違和感があるなぁ…。 この自転車はいつからここに停められていたのだろう? 弁当を買って、駅舎へ戻ると、次に乗る、釧路行き普通列車の改札がはじまっていたので、そそくさとホームへ移動した。
・思い出の釧網本線
網走0641→網走1011(1007)列車は1両編成がゆえに、朝6時代の列車にしてはかなりの混雑。乗車率は80%くらい。
この列車で釧路までの3時間30分あまりを共にする。
釧路行き普通列車。 流氷は見えなかった。しかし最悪な天気だなぁ…。 列車は6時41分、定刻に網走を発車。
網走を発車すると、左手にすばらしいオホーツク海ビューが広がる。そのためか、左手の席は満席なのに、右側だけ妙に空きがあった。やっぱり知っている人は知っているらしい。
流氷が見えるかなぁとひそかに期待したが、結局それらしきものは見えず、残念だった。海が近いのもあるのだろうが、空はどんよりとした曇り空で、視界が非常に悪い。オホーツク号では、睡眠時間そのものは結構長かったのだが、やっぱり眠りは非常に浅かったようで、眠いことこの上ない。
しかも、車内がやたらと寒かったので、上着を毛布代わりにして、車内で爆睡した。
他人の旅行記を見ていると、車中泊連続5泊とか、平気でやっている人をよく見かけるが、どうしてそんなことができるのか、本当に不思議だなぁ…。山の間を走っていると、線路上にたまにエゾシカがでてくることがあるらしく、列車は時々急ブレーキで停まっている。だが、首都圏の鉄道とは違い、運転見合わせにはならずに普通に走っている。改めて北海道の鉄道の凄さを実感した。
また、この付近は廃墟や元々工場だったらしきものが、壊れたまま平気で放置されており、なんか新鮮な感じがした。
これは元々何の建物だったのだろう? 車内は、わりとガラガラ。 この列車の中では、今でも忘れられない、思い出を作ることができた。「抜け蔵のつぶやき」で詳しく取り扱っているので、これ以降はこちらをどうぞ。
しかし、「釧網本線」というと、今でもこの事件を思い出す。よっぽど印象深い思い出だったのだろう…。
もしできたら、またこの連中に出会えるといいなぁ。ともかく、列車は10時11分、定刻よりやや遅れて釧路に到着した。
・釧路でいきなり出会えたSL!
1011 - 1119さて、日記に書いたとおり、いまいち取材する気も起こらないまま、釧路駅に降り立った。
ブログに書いた連中はさっさと改札に行ってしまったが、私もとりあえず改札を出ることに。でも、また呼ばれたらなんか悔しいので、かなり間をおいて、ゆっくりと出てきた。
釧路駅。何か地方都市のターミナルという感じで良い雰囲気。 次に乗る列車が来るまで相当時間があるので、とりあえず駅前をウロウロ、ウロウロ。何故かミスタードーナツがあって、ちょっと旅情を削がれたりとか、ちょっとしたエピソードも多い釧路駅前だった。
それにしても、何だか子供連れのお客さん、多いなぁ。
札幌方面へ出るなら、もうちょっと朝早いだろうし、なんだろ〜?
しばらくすると、何だか煙っぽいにおいも漂ってきた。あれ、ひょっとして……、と思って、慌てて駅構内へ引き返すと、案の定、SL発見〜♪
いわゆる「SL冬の湿原号」というやつで、標茶へ行くらしい。
初めて出会ったC11 171。しかしSLって、いつ見ても迫力があってカッコイイ。 最後尾にはしっかり車掌車も連結。こちらにもヘッドマークがついている。 この車掌車の中には、何故かだるまストーブが装備されている。そのおかげで…、 ホームはこのありさま。向こうにいる列車が何なのかも分からない。おまけに、猛烈にむせてしまった。 今回はこの後、さっさと「スーパーおおぞら」で札幌へ行くけど、今度来る時は、是非これに乗ってみたいなぁ。
しかし、SLってホント、カッコイイなぁ…。昨年の旅行でも、予期せずSLに出会えたけど、今年の旅行でも、見事に出会うことができ、感激♪
しばらくSLの撮影に没頭していると、「スーパーおおぞら」6号の改札が始まる、との放送が入ったので、まだまだ撮影し続けたい気持ちをおさえつつ、私はSLに別れを告げたのだった。ていうか、SLが来てくれたおかげで、釧網本線での事件をきれいさっぱり忘れることができたのは、幸運だったと思う。
「スーパーおおぞら」6号が発車するホームへ行って、先頭の写真を撮っていると、
そばにいた駅員さんが、親切そうに、「よろしければ、キハ283と一緒に記念撮影をしませんか?」
と声をかけてきた。せっかくなので、お願いすることに。
カメラを渡すと、電車も私も全て入った、キレイな写真を撮って下さった。しかもタダである。こういう地方の駅ならではのサービスって、本当に心が温まるものだ。ちなみにこの写真は、私のサイトの自己紹介でも使用している。駅員さんにお礼をいって、私は自分の乗車する5号車へ急ぐ。車内の写真は昨日、札幌駅で済ませてしまったので今回はなし。とりあえず、座席に落ち着いて、6号のダイヤを時刻表で確認していると、まもなく列車は札幌へ向けて発車した。
駅員さん、本当にありがとうございました。
・キハ283系で札幌へ一っ飛び。しかし20分遅れ?
スーパーおおぞら6号 札幌1119 - 札幌1537(1515)さて、列車が出発すると、ほどなく車内販売がやってきた。今朝、朝食をとったのが7時過ぎで、そろそろおなかもすいて来たので、弁当を買うことにした。
販売の人に、沿線特産物が使われたお勧めのお弁当はないか、と訪ねると、「釧路漁礁」という弁当を勧められたのでそれを購入。1000円なり。
スーパーおおぞら6号。車両はキハ283系。なかなかカッコイイ。 「釧路漁礁」。味は最高。ごちそうさまです。 車内販売嬢によると、「釧路漁礁」は釧路駅の駅弁なのだそうで、この付近でとれるカニ、サーモン、いくらをふんだんに使っているのだそうだ。
実際に食べてみると、酢がほどよくきいたご飯と、新鮮な海産物のハーモニーは最高以外の何者でもなく、いくらでも食べられそうなほどおいしかった。しかも、こんな豪華なものを使ったお弁当なので、ちょっと贅沢をしている気分にもなれる。
非常におすすめできる弁当です。車窓には、広大な海が映っている。雪は少ないが、しかし寒々とした風景だなぁ…。
実際、釧路の気温は、かろうじて氷点下ではない、程度のものだった。
釧路発車後、しばらくはこんな感じの海を見ることができる。 ひとしきり海の風景を味わった後は、やっぱり前日の疲れがたまっていたようで、うとうとしつつ、車内でのんびりとくつろぐ。豊頃駅で、釧路行きの特急の待ち合わせをして、7分遅れながら快調に札幌を目指す。前日乗車したキハ281系では、猛烈に乗り物酔いした私だったが、このキハ283系は、それより新しい車両なためか、乗り物酔いは全くない。むしろ、揺れが快感に感じられるほどだ。
とても特急が停まる駅には思えない池田駅、意外に都会の駅という感じがした帯広駅と停まりつつ、順調に札幌を目指す。しかし、新得を発車後、しばらくするとどうも様子がおかしい。
さっきまであんなにガンガン飛ばしていたのに、妙にノロノロ運転になっているではないか?
ちくしょー、こんなにつかれている時に、遅れたりでもするのかなぁ…?案の定、新得〜トマム間で強風のため、速度制限がかかっているのだ、という。
車掌さんに聞いたが、今後速度制限の範囲が広がる可能性があるため、
どのくらい遅れるのかは予測がつかないらしい。
あぁぁ…。
目の前に迫る高山へ向けて。しかし、この景色は圧巻ものだと思う。 遠くの景色がかすむほどの吹雪。これじゃあ、速度制限ついても仕方ないかも…。 豊頃での運転停車ですでに7分遅れていたのに、このおかげで遅れは20分近くになってしまった。
あとで、某インターネットサイトの方に聞いたところ、北海道では20分の遅れは決して珍しいことではないらしい。結局、列車はトマムまでノロノロ運転を続け、その後も相変わらずゆっくり走っていた。
ようやく速度が上がったのは、南千歳を出てから。
南千歳〜札幌、都市の札幌に近いけど、けっこう眺めのいいところもあったのは意外だった。南千歳ではかなりの人が降りていき、乗車率60%のまま、6号は札幌へ到着した。
実に、22分の遅れ。
足早に改札に向かう、他のお客さんも、だいぶお疲れのようだった。
・Century Royal Hotel 疲れた体を引きずって向かった先は、「センチュリーロイヤルホテル」。ここで2泊する。
フロントで名前を告げると、手早く鍵をくれた。私の今晩の宿は1123号室「ツインルーム」。
シングルで予約したはずなのに、ツインがアサインされたのは、シングルが満席だったからなのだろうが、片方のベッドを荷物置き場に使えるのはありがたい。
センチュリーロイヤルホテル。 1123号室。部屋の中は静かで、ものすごく居心地が良い。 まず、部屋に入ったら真っ先に風呂に入った。昨日からの行動で、体中が気分悪い。
浴び終わったら浴衣に着替えてくつろぐ。窓からは、札幌から小樽方面へ向けて発車していく電車も見えるので、見ていて飽きない。夕食をとったあと、テレビを見たりしながらベッドでぬくぬくしているうちに、いつの間にか寝入ってしまった。揺れず、静かなホテルの寝心地の良さは、寝台列車とは比べ物にならないと思った。