「抜け蔵」Top > Reports > 北海道旅行トップ > 3/11 No.2

・なかなかイカす函館駅
1516 - 1643
函館駅で、1時間27分の接続待ち。
実際はさっきまで乗ってきたスーパー白鳥9号に接続する、15時24分発札幌行き「北斗」15号で行ってもよかったのだが、やっぱり観光地としてもかなり有名な函館だし、その函館でわずか8分とは悲しいなぁと思い、あえて1本あとの「スーパー北斗」17号を利用することにした。函館駅の改札を出て思ったのは、空港みたいでなかなかイカしているということ。
天井もとっても高いし、上にショッピング・モールみたいなものもあるらしい。なかなか開けたところだなぁ、と思った。駅には都市ではお決まりのチンピラも数人おり、イメージは東京と全く変わらない。
函館駅の乗り換え通路。壁画っぽいのが一面に広がっていてなかなかカッコいい。 結構新しい感じのする函館駅舎。 駅構内は電球色のやわらかい照明で照らされている。 函館駅の駅名板。関係ないが、北海道の駅名板はすべて、下に「サッポロビール」の宣伝がある。 函館駅では撮影とかはあまりせず、駅構内をいろいろ徘徊。荷物をどこかに預けようと思い、コインロッカーを探したが、ようやく見つかったのも利用料金は400円とやけに高かったので、あきらめて5kg近くの荷物を背負って徘徊を継続。徘徊に飽きたら、お茶を買って、のんびりと過ごす。
北海道では、東京でも売られている「お〜いお茶」などのほかに、「うらら」というお茶があるのだが、同じ500mlでも、こちらのほうが20円安い130円。私はお茶を大量に飲むので、しょっちゅう買っている私にはとてもありがたい。事実、ほかの人たちの動向を見る限りでも、明らかにみな「うらら」志向なようで、なんだかわからないが、それが北海道に上陸したという気持ちを大きくさせた。その他、函館駅前には、今なにかと話題の「東横イン」があったり、そのほかにも「ルートイン」(網走付近でも発見)など、神奈川では見慣れないものがかなり多かったのが印象的だった。
そんなことをしているうちに、駅員の放送でスーパー北斗17号の乗車開始を告げる放送が流れてきたのでそそくさとホームへ移動する。となりのホームにはブルートレイン「日本海」がとまっており、これは17日のダイヤ改正で函館〜青森が廃止になる(つまり函館には来なくなる)らしい。ついでだったので写真を撮影したが、鉄道ファンが多くてなかなかうまく撮影できず、ようやく撮影できたのはカメラを構えてから数分経った頃であった。
函館には来なくなる「日本海」。ヘッドマークと古い機関車の絶妙な組み合わせがたまらない。 「スーパー北斗」17号。ボディーはなかなかスリム。 鉄道ファンに混じってさまざまなアングルから写真を数枚撮影のあと、「スーパー北斗」17号へさっさと移動。
それにしても、荷物が多いのでさっぱり移動する気が起こらない。旅行中は終始撮影とかに走り回るのが常な私だが、やっぱり荷物が多いと動きがつらくなる。しかし撮影も数枚で終わらせるなんて、小学生の頃みたいだ。そんなことに思いを馳せていると、ホームから発車を告げる放送が聞こえてきた。そして、17号は16時43分、無事に札幌へ向けて出発した。
・シェーキング・ディーゼルカー・281
スーパー北斗17号 札幌1643 - 札幌1943 2号車3番A席ブルルル…という、ディーゼルエンジンの音とともに、スーパー北斗17号は、意外な速さで函館駅を離れてゆく。
JR北海道はいまだ非電化区間が多く、高速のディーゼル列車が多数開発されている。このスーパー北斗に使われている281系もそのひとつで、最高速度は130km/hにもなるという。もっとも、そのおかげで気分の悪いゆれ方をするのは仕方ないが…。
ちなみに私の乗車している「スーパー北斗」17号は、新幹線を除いた日本の列車の中でもっとも表定速度の速い特急列車であり、そのために札幌までわずか3時間で行けるという駿足振りである。もちろん私はあえてこの列車を狙ったわけではなく、たまたま予定に入れたのに17号が含まれていたので、一種幸運だったと言えるかも…。
281系は振り子式のため、曲線区間ではこのぐらい傾く。 ほとんど見えないが大沼湖。 しばらくすると検札が来たので、乗車券と特急券を差し出すと、チラリと見て「ご乗車ありがとうございます。」でおしまいだった。しかも切符にはんこを押さない。
私は特急に乗ると、車掌さんに頼んで切符にハンコを押していただいているので、とりあえず車掌さんに今回もお願いしてみた。「すみません、あの、ハンコ押してもらえます?」
「え…?」(車掌)
「あ、切符に押すハンコです。」
「えぇっと…、そ、そういうハンコがあるんですか?」(車掌)
「えぇ、ひ、東日本では…。」
「えーっと、今はちょっと持っていませんねぇ…。普段はおさないんですよねぇ。」(車掌)車掌さん、かなり当惑しているらしかった。
北海道では切符にハンコ、押さないのかなぁ?
確かにこの後、何本も特急を利用したけど、ほとんどハンコ押してもらえなかったからなぁ。
車掌さん、お忙しい中失礼しましたm(__)m。列車は東室蘭までノンストップ。床がいつも揺れているというのはかなりツラく、久々に列車で乗り物酔いをしてしまった…。
さっきまで乗ってきたスーパー白鳥9号も同じ3時間だったが、わりとこまめに停まっていたし、景色も見えたから大丈夫だったが、さすがにもう景色も見えなくなってくる時間帯である。本当につらいのだ、これが。
というわけで、列車がようやく東室蘭に停まったときは、心底ほっとしたものだった。
座席のポケットには、車内販売メニューのほか、宣伝、2種類の車内誌などバラエティに富む。 スーパー北斗17号は、乗車率35% ぐらいと、いたってガラガラである。
しかし列車の揺れには参った……。完全に気分が悪くなってしまい、座席に座っていたのでに変わったこともなく、列車は札幌駅に19時43分、定刻に到着。
走行中、3時間もの間に撮影した写真がわずか9枚とは、今から思っても、よほど気分悪かったんだろうと思う。同じ3時間の「スーパー白鳥」では60枚近く撮影していると書けば、その少なさがよりお分かり頂けるのではないだろうか。
・北のターミナル、札幌駅。しかしヒマだわ…。
1943 - 2225札幌駅に降り立つと、キンと冷たい風が体に吹き付け、思わずブルリと身震い。
朝、8時56分に東京を出発し、それから11時間近くもかけてはるばるやってきた札幌。ようやく「着いたー!」と思えた瞬間である。
これまで、札幌駅は東京駅のようなターミナルを連想していたが、「ピンポン」などといった案内放送のチャイムや、ガンゴンガンゴンという、けたたましい列車の走行音がひびく、本物の「大きい駅」といった感じがした(苦笑)。さて、到着したのが19時43分で、さすがに空腹感も頂点に達していたので、降りるなりKIOSKへ直行して、メンチカツ弁当を購入。500円と安いわりにボリュームはわりと多いお得な弁当。味も悪くなかった。ごちそうさまです。
札幌駅に到着した記念に一枚。 札幌駅の駅舎。 メンチカツ弁当。500円の割にはとてもおいしい。 札幌でお茶を買うときはやっぱりコレ! 安くてうまい「うらら」。 食事をとって、やっと20時10分。次に乗る今夜の宿「オホーツク」9号までは、まだ2時間近くある。最初は取材をして何とか時間をつぶしたが、30分もすれば全部撮り尽くしてしまい、そこからが大変である。やることがなく、猛烈にヒマなのだ。
駅前を見て時間をつぶしてやっと20分、店を見て10分つぶすも、まだ1時間も残っている。さすがに駅の中で寝るわけにはいかないので、とりあえず待合室でグデグデと時間をつぶすほかにやることはない。目の前を通り過ぎていく人たち、ほとんど東京と変わらないその光景。
でもここは北の大地、札幌駅。
オレが札幌に今いる。駅の中にいる人たちの一人としてそこにいる。
なんだかとっても不思議な心境。物思いにふけろうとしても、こういう時に限って、時間はほとんどつぶせないものだ。
そうやって、努力に努力を重ねるうち、ようやく「オホーツク」9号入線の放送が流れた。やれやれ…、ということで、ホームへ向かう。
・「オホーツク9号」でぐっすり寝つつ網走へ
オホーツク9号 札幌2225 - 網走(翌朝)615 3号車6番下段ホームに着くと、「オホーツク9号」はもう入線していたので、あわてて自分の乗る3号車へ向かう。
今日は土曜日ということもあって、9号はかなりの混雑らしく、増結もされているようだ。北海道では、編成中に普段以上の車両が加わると、そこに「21号車」「22号車」などといった、突拍子もない番号が割り振られることが多い。そのせいか、私と同じくらいの年の男子たちが、「やっべぇー、23号車なんてどこにもないじゃん。 後ろ、5号車までしかないんだけどぉ…?」(男子1)
「でもキップにそう書いてあるからあるとは思うけど…どこだろうなぁ…? 分かりにくすぎ。」(男子2)などと騒いでいる。私もできれば助けてあげたかったけど、北海道の編成事情など、東京人の私が知る由もない。仕方なく私は自分の寝台へ直行する。(北海道では普通の学生が帰省に夜行を使うのは日常的なのだろうか?)
さすがに寝台車は横になって過ごせるということなのか、かなりの乗車率。90% くらいだろう。
オホーツクのベッド。カーテンで仕切られる開放式、ベッド幅は70cmとやや狭めだが、熟睡することができた。 噂(?)の23号車。しかし何も知らない人が見たら、どう思うのかとても気になる。 このオホーツク9号は、札幌を22時25分に出て、網走には明朝6時15分の到着であり、つまり7時間50分しか走らないため、たっぷり寝るには発車前から寝ないともったいないのだ。そのためか、私が寝台に着くのを見計らったかのように検札が来る。かなり慌てたけど、その分安心して寝られるのはありがたい。
荷物を置いて浴衣に着替えている間に、列車はゴトリと音をたてて出発。さすがにエンジンがついていないので車内はいたって静かであり、疲れもあったのか、ベッドに横になるなりすぐに睡眠〜♪
…………、ガクンッ!
大きな振動で目覚めた。気が付くと列車は駅に停まっている!?
やっべぇ、もう網走かよ。今寝たばかりなのに。
慌ててカーテンを開けて、起きていた向かいのお客さんに聞いた。「すみません、今どこですか?」
「あ、岩見沢です。まだ出たばかりですよ♪」
「あ、そうでしたか。どうもすみません。いやぁ、網走着いたかと思って飛び起きましたよ♪」向かいの人も鉄道ファンの方らしく、網走まで利用とのこと。
その人は岩見沢から乗ってきたが、出発後すぐに眠りについたようだった。私も安心して、すぐにまた眠る。遠くに聞こえる列車の音は、とても旅情を誘うものがあり、寝台列車の醍醐味といえるかもしれない。