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2006/3/11 No.1


・旅立ちは卒業式の翌日

昨日10日は、3年間を共にした学校の卒業式だった。
私は自分の学校からの進学者が私だけの学校に行くので、やはりかなり寂しかったが、そんなことを思っている余裕もないくらい早く、11日の朝はやってきた。
6時45分に起床して、朝食を食べて、準備を整える。昨日のうちから準備をしておいたので、問題は特に無し。

そして、7時20分くらいに、家を出発。夢に見た北海道への旅行が、遂に幕を開けた。

・いきなり友達と鉢合わせ? 
港南台0735 → 蒲田0815

旅行となると、普段より持っていくものが多い。いつもより「のそのそ」した格好で港南台駅へ向かう。
すると、駅の構内に、見覚えのある人が2人立っているのが見えた。
ありゃー、あれって誰かなぁ? 確かに見たことがあるぞぉ〜?

接近していくと、それはいつも私が迷惑をかけている、鉄オタ君と鉄道ファン君ではないか!?
げぇ、何でこんなとこにいるのぉ〜?
しかも向こうは私のことに気がついている。
これはタダごとではない。思わず私は彼らに声をかけていた。

「おいおい、何でお前らいるの?」
オマエがこの前言ってたから、来るのかと思ったらホントに来たな♪」(鉄オタ)

あとで2人に聞いたところだと、私の乗る「はやて」9号の東京発車時刻から、それに近い時刻に東京に着く港南台発の列車を探し出し、その時刻に張っていた、というのである。
ちなみに彼らは、当日行われていた「リゾートしらかみ」という列車の展示会に行きがてら、都営のスタンプラリーもやりにいくらしい。時刻も合うので、ついでに張り込んでヤジを入れてやろう、ということだったのだ。

おしゃべりしつつ、港南台7時35分発の大宮行きの5号車に陣取って、会話に花を咲かせた。

港南台駅にて。友達がいたので、旅立ちの前の緊張感も全くないスタートとなった。 土曜日の早朝ということもあり、車内はガラガラ。

列車はほどなく横浜に到着。二人は東急に乗り換えるため、ここで下車。「生きて帰ってこいよ〜♪」との、とてもありがたいメッセージをもらい、ここからは一人で蒲田を目指す。
二人がいてくれたおかげで、緊張感が完全に解け、自分でも「これでいいのか」と思うほど気が楽になったのは幸いだった。

わざわざ私のために、張り込みまでしてくれて、ありがとうございました m(_ _)m。

横浜を出て、列車は座席定員くらいの乗客になった。
途中で東海道線を東京へと急ぐE231系や211系にゴボウ抜きされつつ、のんびりと蒲田を目指す。
まもなく8時15分、列車は定刻に蒲田駅に到着。ここで列車を一旦降りる。

・途中下車だけど、でも蒲田かぁ♪
蒲田0820 → 東京0841

蒲田は品川や東京へ行くたびにいつも通るが、実は降りたのは今日が初めてである。
で、なぜ蒲田で降りたのかというと、今回使う「ぐるり北海道フリーきっぷ」が、東京都内から有効になるためである。
港南台から東京までは690円、蒲田までは540円と、150円とはいえ、往復で300円もの差があるのだから、降りるのは面倒だが仕方がない。
普通乗車券を改札に突っ込んで一旦出たら、すぐさまUターンして、「ぐるり〜」を改札に投入。駅員が怪しげな目つきでこちらを眺めていたけど、オレはズルしてませんからどうぞご安心あれ。

蒲田というと、私は塾の社会の先生を思い出す。
蒲田に住んでいるその先生は、その日の気分や状況によって、めがねの額縁の色を変えたりとか、とってもファッショナブルな先生なのだが、塾の女子達に、「ファッショナブルだけど、蒲田かぁ♪」と、その先生のみならず、蒲田の方々に、とても失礼になるような言葉でおちょくられているかわいそうな先生。
私も降りたけど、そんなに悪い場所じゃないと思うけどなぁ〜?

結局、1本後の蒲田8:20の列車で、改めて東京を目指す。
実に、蒲田での滞在時間は5分だった。今度ゆっくり来てみるとしよう。

蒲田駅の駅名板。これをまじまじと見たのも初めてかも。

列車は東京に8:41、定刻に滑り込んだ。「はやて」9号の発車まで15分しかないので、うかうかしているヒマはない。ちょっと足早に新幹線のホームへ向かった。
しかし新幹線に乗るのも久々なような気がする。いつも東京駅では、東北新幹線へ行こうとすると、決まって間違えて東海道新幹線の改札へ行ってしまうのだが、そんなミスをするのは私だけなのだろうか…。

・275km/hの高速で八戸へひとっ飛び
東京0856 → 八戸1203 6号車10番E席

慌てて東京駅21番線へ上がると、「はやて」9号はもう入線していた。発車までまだ10分近くあり撮影も十分可能だが、今日は大荷物なのでおとなしく座席へ直行。
車両は最新型のE2系1000番台。考えてみれば、E2系1000番台に乗車するのも初めてである。ラッキ〜♪

八戸までの旅路を共にするのは、「はやて」9号、E2系1000番台、J62編成。 東京駅の発車案内板。色分けされていて非常に見やすい。

はやてにつながっている「こまち」はガラガラだったが、我らが「はやて」はなかなかの乗車率。私の隣にも人が来た。
座席に落ち着いて、窓に映るホームを見つつ、「あぁ、本州ともしばしの別れだなぁ」などと妙なことを思っていると、列車はスーッと動き始めた。新幹線、特に「はやて」のような新型車両だと、ドアが閉まった音が聞こえず、いきなり動き出したりするので、それはちょっと困るかも。
上野、大宮と停車して、各駅で大量の乗客を受け入れて、各車両乗車率90%ぐらいで大宮を発車。

車窓に映る、多数のビルや家々をかすめながら、「はやて」9号は次第に速度を上げ、宇都宮を通過して首都圏からそろそろ別れを告げようかという時には、早くも275km/hの最高速度にまで達する。
これまで体験した一番速いのは「のぞみ」270km/hだったが、これは夜で、景色が見えるわけもない。で、昼間はというと、「つばさ」の240km/h。確かに格段に速度が速いのが目に見えて分かる。

ある程度速度が上がってしまうと、景色も単調になって見るのがつまらなくなってくる私ので、いつもなら車内販売でコーヒーとかを買って、そういうのに舌鼓をうつ私だが、今回は「5日間を10000円で生活してみよう(乗車券除く全ての食費など)」という、無謀な課題に挑戦しているので今回は断念。でもまぁ、この時は、後でこんな無謀なことへの挑戦を、心から後悔するハメになろうとは思いもしなかった。

1時間20分で仙台まで到着。やっぱり新幹線は速い。 仙台を出ると車窓には田園地帯が目立つようになる。

新白河で、東京を9号の20分前に出た「なすの」251号をハイスピードで追い抜かし、出発から1時間20分程度で、仙台に到着。意外なほどに多くの人が下車してゆく。もちろん乗ってくる人だって、いるにはいるのだが、乗車してきた人々は東北地方の方言を話しており、何か不思議な気持ちだった…(苦笑)。

仙台を、乗車率40%で出発して50分ほどで盛岡に到着。5年前に北東北を訪れた時には、新幹線はここまでで、ここから「はつかり」などに乗り換えて青森を目指したものだった。ちなみに新幹線の盛岡〜八戸間は、今回がはじめての乗車となる。

ゴトゴトとポイントを通過する音を立てながら、列車は11:26、八戸へ向けて走り始めた。
12分ほどでいわて沼宮内駅に到着。この駅は、ホームがカーブの途中にあるので、停車中はGがかかるほどではないが、体が妙に傾いてしまい、気分が悪い。乗車した人は0名、下車した人も5名ほどだった。

雲をかぶった岩手山(?)。なかなか美しい。 いわて沼宮内停車中。まるで振り子式車両に乗っているかのよう。
トンネル通過中は、ケータイの電波状況も「圏外」だったが…、 出た直後、「きわめて良好」になった。こんなに変わるものなのかなぁ…?

二戸に到着してかなりの乗客が降りる。最後まで残った人は、我が6号車は20名たらずだった。
東北の田園地帯をぼんやり見つつ、車内でくつろいでいると、終点の八戸到着の放送が聞こえてきた。

・八戸から早くも北海道の空気を吸ってみよう
八戸1216 → 函館1516 4号車14番D席

八戸では乗り継ぎの時間が13分と短いが、「はやて」と接続している列車なので心配は無用だ。
混雑時には、八戸に着くと改札へ向けて猛ダッシュし、特急の自由席を確保しようという人もいるらしいが、今日はさすがにまだ閑散期だけあって、そんなことはなく、静かな雰囲気だ。

次に乗車する「スーパー白鳥」9号は、JR北海道の789系という車両を使用した運行がされている。実際のところは、東京を10:56に出る「はやて」で出発しても、その日のうちには十分札幌にたどり着けたのだが、その場合だとJR東日本の車両に乗らなくてはならず、やっぱり少しでも早く「北海道の車両」に乗ってみたかった。そういうわけで、わざわざこんなはやい便を選んだのである。
我らが「スーパー白鳥」9号は、「はやて」の10両にたいして6両なためか、車内は猛烈な混雑。なんとか無事に12時16分に八戸を出発した。

しばらくすると、車掌の案内放送が聞こえてきて、「本日、この電車は、車内の案内表示板、行先表示板、自動放送は故障により動きませんので、車掌がその都度放送いたします。申し訳ございません。」とのこと。トイレや自動販売機が故障した列車には、私も今まで何度か乗りあわせてはいるが、乗客へ案内する装置が軒並み壊れている列車に乗ったのは今回がはじめてである。

八戸を出て、線路条件が良いのか、列車は快調に飛ばして、脇の道路を走る車をラクラク追い越してゆく。思ったほど雪は少なく、気温も5度ぐらいと東京と大した変わりは無い。

車内はJR東日本の車両と、かなり変わった雰囲気。 本当に案内表示板には何も表示されない。
野辺地湾。青森方面では進行方向右手。 「スーパー白鳥」9号。なんだか憎めない顔をしている。(写真は函館到着後撮影)

私の通路を隔てて右側には、私と同じ6号車に東京から乗ってきた若いカップルが乗っていた。
車内販売でビールとおつまみを買って、ずいぶん会話にも花が咲いているようでちょっと羨ましい。私はというと、たまに車掌や駅員と交わす会話程度で、今日は少なくとも新幹線に乗ってからは片手で数えられるほどの回数しか話していないのだ。静かな環境が好きだけど、やっぱり話し相手がいないというのはかなり寂しい。

出発から1時間程度で青森へ到着、ここで進行方向が逆になる。下車客も多かったが、観光地が故か、青森から乗ってくる人も意外と多い。
出発すると、車内放送が聞こえてきた。

ご利用いただきまして、ありがとうございます。函館行き、スーパー白鳥9号です。…

なぜか、JR北海道の自動放送が入っているのだ。
あれ???
八戸出たとき、自動放送壊れてるって言ったよね???
LED表示装置も何事もなかったかのように動いている。
青森出発して、車掌さんが変わって、それで機械が直った…ってことは…、つまり、青森までの車掌さんが、この車両のオペレーションをよく知らなかったってことか♪
う〜ん、それとも、教えられていたやり方で動かなかったから、「故障」と放送したのかなぁ?

まぁ、何はともあれ、表示があるのと、ないのとでは、退屈さがまるで違うので、とりあえず一安心だ。

この付近から見える海では、遠くにそろそろ北海道が見えてくるようになる。「あぁ、俺はマジで北海道に近づいているんだなぁ」と、しみじみ感じさせる。

青森出発後、突然「直った」案内表示板。 海のかなたに見えてきた北海道。

そして、蟹田を出ると、いよいよ列車は青函トンネルへ向けて走り始める。

・〜地下200mで味わう駅弁! 青函トンネル通過〜

蟹田を出て、しばらくした時、列車は青函トンネルに突っ込んだ。トンネルの中に蛍光灯がともっているので入ったと分かる。この区間では在来線ではJR最速となる140km/hでの運転をするようだが、ここはトンネルの中。速さが分からないのはいささか残念な気もする。

青函トンネルは前々から聞いていたので、どんなのかとても楽しみだったが、いざ入ってしまえばただのトンネルに過ぎない。景色も何も見えずにアキアキしてきた頃、ちょうどまだ昼食を食べていなかったことを思い出したので、車内販売で「帆立釜飯」を購入。値段は900円とやや高め。味も100点満点で70点と言ったところだろう。

車内では現在の走行位置がリアルタイムに表示される。 「帆立釜飯」弁当。味はあぁまぁ。

帆立を一切れ口に入れる。
パクッ…。
うわぁ、なんだこれ。煮込んであるじゃん!
帆立は刺身など、「生」が好きな私なので、かなり残念。あのまろやかさが良いのになぁ〜…。

上の具を食べ終わって、下の釜飯を口に運んでいると、有名な「色つき蛍光灯(トンネルの一番下だけ赤や青い蛍光灯がともっている)」が外を通った。
おぉぉ、今オレは、津軽海峡の真中にいるのかぁ〜。そこを走る列車の中で、駅弁を食べてるのかぁ…。
ふと電光掲示板に目をやると、「3/18のダイヤ改正で「白鳥」号を増発、東北へのアクセスが便利に!」などといった宣伝も流れている。
そうか、もう東北から遠いところまで着ちゃったのね、オレ。

喜びと、ちょっとした寂しさが入り混じる、不思議な気持ちだった。

・〜北海道上陸ッ!〜

トンネルの真っ黒い景色にもいいかげん見飽きて、だんだん眠くなってきたころ、突然フワッという感じで、列車は青函トンネルを抜けた。夢にまで見た北海道への上陸がとうとう実現した瞬間である。
もっとも、まだ本州からかなり近いところにいるためか、窓にうつる景色はまだまだ青森とたいした変わりはない。

青函トンネルを抜けた直後の車窓。特に青森と変わった様子はなし。

北海道に上陸してから最初の停車駅、木古内に到着。意外にも多くの人が降りてゆく。また、ここからわざわざ乗ってくる人もいてちょっとビックリ。まぁ普通列車の本数ってあんまり多くないからなぁ〜、この路線。
函館に近づくにつれ、次第に建物が増えてきて、なんだか地方都市といった感じになってきた。初めて見る北海道の景色に見とれているうちに、列車は函館駅に進入し、15時16分、定刻に到着した。

〜 No.2へ進む 〜


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