6月27日 曇
2日目
ルート説明:
港南台 → 東京 → さざなみ9号(自由席) → 木更津 → 久留里 → 木更津 → 千葉 → あやめ祭り2号(指定) → 大船 → 港南台
昨日の夜はほとんど徹夜だったので家でごろごろしていた。
時計を見るとまもなく10時。
マズイ!!!!!!!
乗る予定の根岸線は10時1分発だっ!
これじゃあ間に合わないよぉ〜!
大慌てで着替えをすませ、リュックサックとカメラをつかんで家を飛び出した。
駅へ全速力で走るが、案の定、港南台到着時には10時1分発の列車は発車済みだった。
しかし東京到着後、かなり離れた京葉線ホームまで歩くので、時間に余裕が必要である。
どうしようかなぁ……
考えているうちに、次に10時12分の京浜東北線快速南浦和行き(私が乗ったのはクハ209-19)が到着してしまった。
とりあえずこれに乗り込んで、移動しながら遅れを取り戻す手段を考える。
もし接続が良ければ、東海道線に乗れば間に合うかもしれない。
よし。運命に身を任せて、横浜で東海道線に乗り換えだ。
横浜に到着後、急いで階段を駆け下り、また駆け上って東海道線ホームに出る。
案内表示を見るとまもなくくるらしい。
よしよし、運がいいぞ。
来たのは113系。横浜を出ると、MT56のサウンドを車内に響かせながら走り始めた。しかし、東神奈川、新子安と通過しても、いっこうに横浜まで乗ってきた209系を追い抜かない。
頼むよぉ〜!お前が209系を抜いてくれれば、乗り換えた意味がないんだよぉ!
お願いだ!今は君しかいない。君が遅れたら、オレの予定にも影響が出る!たのむぅ〜…
必死に願い続けた結果、“タイミングよく”113系が私の乗ってきたウラ18を追い抜いた。
しかし抜いたのは多摩川を通過した後。
放送によれば、東京到着は11時6分とのこと。
京浜東北線だと11時12分に到着だから、東海道線で急いでも6分しか違わないんだな。
東京に到着して、京葉線ホームに下りると、もうさざなみ9号となる車両は停車していた。

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木更津名物あさり弁当(上)
久留里線のディーゼルカー(下)
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今回は自由席を利用するから、せっかくだから快適なグレードアップ車に乗ろう。
3号車の列に並ぶが、同じさざなみを利用すると思われるお客の姿はまばらだ。
11時25分ごろ、ドアが開く。放送も収録するので、スピーカーの下がいいのだが、無事真下の3番A席を確保して、座席に落ち着くとほどなく列車は出発した。
車内放送を聴いていると、車内販売NREからの放送がきこえてきた。
どうやら木更津名物のあさり弁当も売っているらしい。
私は当初木更津の駅で買おうと思っていたが、せっかくだから今かって、昼食を済ませておこう。
ワゴンを押してやってきた車内販売をつかまえて、あさり弁当を1000円で購入する。
献立はあさりがのったご飯、カキフライ、ひじきと貝づくしである。
味もかなりよく、海のそばを走っていることを、列車に乗りながら実感できるような気がした。値段も1000円と手ごろな価格な、私のお勧め駅弁である。
しかしそれ以上に驚いたのは、さざなみの揺れの多いこと多いこと。ゆったりとした揺れではなく、ガタガタと激しい揺れだ。これは総武線内に入ると少しおさまったので、京葉線の線路の都合ではないかと推測できるが、それにしてもこの揺れだけは……というようなものだった。
12時23分に木更津に到着、ここで20分後に発車する久留里線久留里行きに乗車する。
車内はロングシートだが、かなり閑散としており、ローカル線という感じ(←失礼)がした。
12時43分に木更津を出発するが、久留里線に乗って気がついたのはスピードが遅いことである。運転台の速度計を見てみるが、列車の速度はおおむね40〜50km/h程度で、速度計の針も60を超えることはなかったようである。
そのためか、脇を通っていく車にどんどん追い越されているが、これもいなかをのんびりと走っていく、気動車ならではの魅力だ。
あと、水田も多い。遠くに山が見える以外は、ところどころにぽつぽつ家がたっていたり、ビニールハウスがたつくらいで、それ以外は水田だ。
う〜ん、なんか私好みの場所だぞ。
窓を開けると、気持ちよい風が吹き込んでくる。
横田駅に到着、ここで乗客の3分の2が下車し、車内は閑散としている。
がらがらの車内を撮影していると、小さな子供連れのおばさんに声をかけられた。
おばさん:「久留里線撮ってるの?」
私 :「あっ、そうです。鉄道が好きなもので。」
おばさん:「へぇ、どこから来たの?」
私 :「横浜からです。」
おばさん:「えっ、久留里線に乗りに?」
私 :「そうです。」
おばさん:「へぇ、それでどう?久留里線は。」
私 :「やっぱり自然と水田が車窓から多く見られていいですね。都会に住んでいるので、こういうところがうらやましいです。」
おばさん:「そうでしょ? でも本数が少ないから困る時は困るよ。上総亀山に住んでるんだけど亀山まで行くのってすごく少ないから、時間帯によっては1時間30分も待つことも多いの。」
私 :「そうですか。それなら歩いた方が早いですね♪」
おばさん:「だけど子供つれてるからそうもいかなくてねぇ。」
男の子はとてもかわいくて、私もかわいがってしまった。
久留里線沿線には学校も少ないらしく、そのため学生服を着た人が何人か車内にいる。これは久留里駅についてから気がついたのだが、駅前から家まで車で送り迎えをしてもらっているらしき人も見かけたから、相当駅と学校から遠いところに住んでいるのだろう。
やっぱりおばさんの言ったことは正しかった。
13時24分に久留里駅に到着した。
私が乗ってきた列車は、即、13時29分発の木更津行きとして折り返すのだが、私は滅多にくる機会のない久留里駅ということで、1本後の14時22分発に乗ることに決めていた。
駅舎などを撮影して、列車が来ないとき以外は
 
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上総亀山方から久留里駅全景を望む(上)。 古城もどきの公衆トイレ(下)。 | まわりは非常に静かだ。
誰もいない。自動販売機もない。列車もない。なんにもない駅。
でも、まわりにあふれる豊富な自然。
ひょっとすると、自然の憩いの場なのかもしれないね。
ぼんやりと上総亀山方を見ながらいろいろ考えをめぐらせる。
都会育ちの私には、本当にいい駅に感じた。
外に出てみると、ごく小さい音量で、いかにも打ち込みと分かる音楽が聞こえる。これは久留里に限らず、観光地によく見られるが、私はこれはあまり好きではない。
逆に耳障りでやかましいのだ。こんな音楽では、そこのイメージもちょっと悪くなると思う。
駅前には観光案内の看板もあったが、日曜日にしては観光客の姿も全く見られず、駅前に1台だけ停まっていた「久留里タクシー」の運転手さんも、気持ち良さそうに眠っていた。
寂れてしまった観光地なのかと思うと、ちょっと悲しくなる。
ふと見ると、ホームのすぐそばに、小さいお城みたいなのが立っている。なんだろうと思って見に行くと、それはただの公衆トイレだった。
ずいぶん珍しい公衆トイレだなぁ……。
本当は真正面から撮りたかったが、さすがにこんなことをするのは見た目にも異質だろうから、少し右から斜めにとらえて再び駅舎へ戻る。
あとは特にやることもなかったので、待合室に入ってパンフレットを読んだりしながら時間つぶしをしようと思ったが、すぐに飽きてまた改札の外に出た。
そこで見つけたのは「お願い」という看板。
何が珍しいのかと言うと、お願いしているのは「久留里線を守る会」だからだ。
看板には、こんなことが書いてあった。
- 乗車券や特急券は往復とも定期券や回数券も久留里線の駅で購入しましょう。
- 駅は私たちの玄関です皆様が気持ちよく利用できるようにキレイにしておきましょう。
- 線路内の歩行は危険ですからやめましょう。
- 駅に無料貸し洋傘があります。どうぞご利用ください。
久留里線は今日来て気に入ったが、やっぱり久留里線を応援する会があるようだ。
私は、他の人にもいい駅に感じられているんだろうかと、嬉しくなる思いがした。
14時をまわったのでホームに戻り、雰囲気を追求した写真を何枚か撮ってみる。やっぱりこういう田舎の駅は雰囲気のあるところが多いようだなぁ…。
14時20分、上総亀山方から木更津行きが入線してきた。今後もこの久留里線が、美しく、やすらぎの場となることを祈りつつ、先頭のキハ37 1002に乗り込み、久留里駅を後にする。
列車はまたのんびりゆったりと走って、木更津へ走っていく。
今度は沿線に立って、沿線写真も撮影してみたいなぁと、頭の中にいろいろ夢を描いてみたり。
木更津に15時7分に無事到着、12分後発車の15時19分発千葉行き(クハ111-1326)に乗車する。
私は木更津発の15時29分千葉行きがとまっていたので、一瞬それに乗ろうかためらったが、やっぱりやめて19分発の列に並ぶ。
おかげでかなりの人がいたが、無事席を確保することができた。
行きは特急で来たために、普通列車はかなり遅く感じる。でもそれも旅情を深めてくれる感じで悪くはないかな。
五井に到着、かなりの数の乗客を抱えて再び出発。そして16時に千葉に到着した。
のどがかわいてしまったので、駅の自動販売機で生茶を購入して、あとはいよいよ最後の列車、特急「あやめ祭り」2号を待つのみ。
それでも暇だったから、総武緩行線のE231系を撮影したりして時間をつぶしたが、すぐにあやめ祭りの出発する7番線に戻ってきた。
それにしても、あやめ祭り号をまっていると思われる人は皆無である。やっぱりあやめ祭りへ行く人用だから、千葉から乗る人が少ないのもうなずけるが、私みたいな使い方をする人はいないのだろうか……
旅行の初期計画では、千葉からはE217系のグリーン車に乗って帰る予定だったが、指定券をとる直前に「あやめ祭り」2号があることが判明、急遽予定を変更したのだった。
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特急「あやめ祭り」2号。千葉にて。
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大船到着時刻は横須賀線の方が17時49分と2分早いが、横須賀線のグリーン車はいつでも乗れるし、せっかくの機会だからということで。
16時26分、千葉駅7番線に特急「あやめ祭り」2号が入線してきた。車内は見た感じではかなり空席が目立っている。
楽しかった、土日きっぷの旅も、そろそろ終盤にさしかかっている。
私の座席は3号車3番B席。わざわざ通路側とってもらったけど、窓側は終着まで誰も来なかった。
16時27分、定刻に千葉を出発。黄色い帯を巻いた209系500番台やE231系などを悠々と追い抜きつつ、総武線内を快調なスピードで走る。
座席はR51Nに、リクライニングロックを取り付け、モケットを張り替えただけのもので、それ以外は肘掛テーブルすら備え付けられていない、純正のR51Nに近いものだったが、緊張を持続し続けて疲れていただけに、座り心地は非常に悪く感じた。リクライニングが1段のみで、それ以外のところで止めようとすると、バタンと元に戻ってしまう。以前はリクライニングを固定しておくことすらできなかったわけだから、もっと……だったわけかなぁ?
欠点ばかり書いてしまったけど、これは現在の豪華な列車に乗りなれている私の贅沢な悩みであり、かつての485系などでは単なる転換クロスシートだったらしいから、これでもかなり座り心地は良かったに違いない。
それになんといっても、千葉から大船まで、1時間30分あまりで直行で帰れてしまうのは、疲れた我が身にとっては非常に嬉しいことで、それだけで贅沢なんぞいっていられないのだ。
車内はかなり空席も目立っているが、終点大船まで乗り込んでくる人は、ついぞいなかった。この列車名からも見てとれるが、私のように、単に家に近いところへ直行するだけに使う人はやはりいないようだ。まぁ、そんなこといっても、私が妙な使い方してるだけなんだろうけどね。
あと、横浜では私以外全員が降りてしまい、最後の大船まで私の貸切状態だった。その間は誰もいない車内写真を、簡単に撮ることができた。
17時51分、無事に大船に到着。下車してきた乗客の数はお世辞にも多いとはいえなかった。今日は運転開始からほぼ1ヶ月がたつわけだから、ちょっと混んでいてもいいんじゃないかと思ったけど、やっぱり、失礼になるかもしれないけど臨時列車というものはこういうものなんだろうかと、考えてしまう。
京浜東北線にのり、18時10分ごろ港南台に無事到着。全ての行程が終了した。
久々の旅行。初めての夜行列車。
いろいろ学べた、今回の旅行だった。
・おわりに
今回は、憧れの583系、そして夜行列車に初めて乗る、結構心に残る旅でした。夜行列車に乗るのは、かなりの興奮と心配もありましたが、特に変なこともなくよかったです。
また、それ以外の行程でもたいしたアクシデントは発生せず、いい思い出がたくさん残った、いい旅でした。
最後に、長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。ご感想はメールや掲示板へどうぞ。
↑おみやげは、これだけです。山形駅メトロプラザの「杵屋本店」の「ラ・フランスゼリー」「さくらんぼゼリー」。
パッケージがなんかかわいらしいです。味もそこらへんで売っているのとは違いました。
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